「太陽」や「世界」はイイカードで、「死神」や「悪魔」はワルイカード。
そんなふうによく言いますよね。
でも待ってください。わたしから言わせると
タロットにイイカードもワルイカードもない!
それを引いた人が、好きか嫌いか、嬉しいか嬉しくないか、というだけです!
確かに見た目の怖さや不安なところはあるでしょう。
でもそれを見た目だけで判断するは性急すぎます。
ちゃんと中身を理解しておけば、全く怖くないです。
もし怖いのであれば、それはカードが怖いのではなく
あなたの内面にあるソレと向き合うのが怖いのです。
「死神」も「悪魔」もあなたの中にあります。
あなたの内面にある「コワイモノ」と向き合わなくてはなりません。
簡単に言うと、「イイワルイ」と判断するのは
「好き嫌い」と判断しているだけです。
例えば「死神」。
たいていの人は「ワルイカード」と言います。
確かに、「彼と別れたくない」という人から見たら「ワルイカード」でしょう。
けれども、「悪縁の彼と離れたい」という人から見たらどうでしょう?
「死神」のカードは「終わり」という意味があります。
後者の場合は、「終われる」なら嬉しいでしょう。
ここで「自分の望みに合うかどうかでの、好き嫌い」が別れるのです。
また「このカード嫌だな」と感じたときは、
そのカードの意味があなたの壁になっています。
人生のなかで、苦手とするテーマです。
はるか昔から、人の苦手なテーマというものはだいたい同じで、
だから「死」や「悪魔」が忌み嫌われるのです。
だから「死」や「悪魔」が「ワルイカード」と言われてしまうのです。
この世界は良いものも悪いものも含めて、完成しています。
良いものだけを選ぶのではなく、悪いものにも向き合うことで、
ほんとうに「完成された世界」に辿り着くことができるのです。