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「悪魔」は嫌われやすいカードです。絵が恐ろしげに見えるから・・・というのももちろんですが、その嫌われる真の要因は別のところにあります。それは「悪魔」の姿を通して、自分の奥底にある「ドロッとしたもの」に向き合わなくてはならないと本能的に察するからなのです。「ドロッとしたもの」は自分の中にある、見たくない部分や見ないふりをしていた部分です。発酵した腫瘍のように存在するけれど、あえて触れないことでやり過ごしてきたことです。触れなければ痛くないかもしれませんが、じわじわとあなたを蝕んでゆきます。「触れなくてもいいじゃん」と、あなたは悪魔の甘い呪詛に囚われ、快楽と堕落の一途を辿っていたのでしょう。
「悪魔」のカードの「背後にあるもの」は「それを直視しろ」と訴えかけてきます。自分の中の「ドロッとしたもの」から目を逸らさないでください。発酵した腫瘍を取り除くのは、悪魔の呪いを解くのは今なのです。もし輝きを手に入れたいのなら、それに真正面から向き合うことが必要なのです。