占術には「命」「相」「卜」の三種類があります。

「命」は生年月日から算出する占い。四柱推命、占星術、数秘術、などです。
「相」は形を見る占い。手相、家相、姓名判断、などです。
「卜」は偶然性を見る占い。タロット、易、ジオマンシー、などです。

さらに、あなたと植物に喩えてみましょう。

「命」は、あなたという植物が「なんの種なのか?」を教えてくれます。
その種は通常の季節のなかで、いつごろに芽吹くのか、蔓なのか大木なのか、大輪なのかたくさん咲くのか、どんな色なのか、どんな季節をめぐるのか。まるで組み込まれたDNAを教えてくれるように、あなたがもともとに持っている「どんな性質なのか?」を教えてくれます。

「相」は、あなたという植物が「いまどんな状態なのか?」を教えてくれます。
同じ種だとしても、状況や時期によって「形」は異なります。太陽をたくさん浴びて生き生きと葉を広げているのか、土が硬くて根が張れないのか、日陰で成長が遅いのか。環境によって草木の成長が違うように、あなたが置かれた状況のなかで「どんなふうに育っているのか?」を教えてくれます。

「卜」は、あなたという植物に起こる「偶発的なこと」を教えてくれます。
あなたという種が、適した季節に適した環境で伸び伸びと育っていたとしても、自然界は偶発的な出来事で満ちています。嵐や日照りに遇うかもしれない、追肥され通常より実るかもしれない、鳥に食べられるかもしれない、誰かに引き抜かれてどこかへ運ばれるかもしれない。全てはあなた以外の「命」との関係性によって変化します。あなたという命に「何が起こっているのか?」を教えてくれます。

もし、あなたが今から占いを依頼しようと考えているなら、上記の違いを知っておけば、質問したい内容に応じてどの占術を使う占い師さんを選べばよいのかの参考になるでしょう。どうかお役立てくださいね。